告白にもプロポーズにもタイムリミットがある

ドーパミンの特徴を知っていると、あなたの恋愛ノウハウは大きく向上します。

私の友人で、彼女と3年間同棲どうせいした結果、別れてしまった人がいます。別れてから相談されたのですが、別れる前に相談してほしかった。なぜなら、ドーパミン的愛情のリミットは2~3年とわかっているからです。「燃え上がるような愛情は、2年しか続かない」と思っておいたほうがいいのです。

樺沢紫苑『精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』(飛鳥新社)
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多くの人は「長く付き合えば付き合うほど、結婚の可能性が高まる」と思うでしょうが、脳科学的に見ると「2~3年を超えると別れる可能性が高まる」と考えられます。つまり、「この人が好き!」と思ったら、2年以内にプロポーズすべきなのです。

ドーパミンというのは、「モチベーション物質」でもありますから、「チャレンジする」「行動する」「決断する」を後押ししてくれる物質です。「プロポーズする」「結婚する」には、かなりの精神的エネルギーが必要。そのエネルギー量が、2年を超えると一気に減ってくるわけですから、「プロポーズしたい」と思っていても、なんとなく時間だけが過ぎてしまって、私の「3年同棲したのに別れてしまった友人」のような結果になるのです。

なお、ドーパミン的愛情の短期間的なピークは、2~3カ月です。そこで何がしかの「報酬」が得られないと、ドーパミンは急速に減じていきます。例えば、あなたに好きな人ができた場合は、2~3カ月以内に告白すべきです。3カ月を超えて、関係性が全く進展しないとすると、ドーパミン的愛情は一気に減じます。

オキシトシン的夫婦関係の作り方

オキシトシン的幸福は、「BEの幸福」ですから、「あなたがそこにいるだけで幸せ」という感覚です。そうした感覚があるのであれば、それはオキシトシン的幸福ですから、劣化しづらいと言えます。

結婚前は、この「あなたがそこにいるだけで幸せ」という感覚があっても、結婚するとそれが急に失われる場合も多くあります。同じ家で一緒に生活することで、心理的距離が大きく縮みます。心理的距離が縮むのはよさそうに思えますが、必ずしもそうとは言えません。恋人同士のときには見えなかった、相手の悪い部分、悪いクセ、短所などが、急に目に付くようになり、腹立たしくなるのです。