食生活の変化で長寿県「沖縄」は転落した

では、ウイルスに負けないカラダをつくるには、どうしたらいいか。

私が日ごろから実践し、かつ予防医療のカウンセリングや指導、講演会などでもおすすめしているのが、発酵食を中心とした伝統的な日本食です。

発酵食は肥満や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病を未然に防いだり、「死亡リスク」を下げることが国内外の研究で知られています。

また、発酵食には、味噌や醤油、お酢、漬物、納豆など、いろいろな食品がありますが、この発酵食品がウイルスに負けないカラダをつくるうえでも心強い味方になってくれるのです。

私は2020年から、自分の遺伝子のルーツである沖縄で、新型コロナ対策などの政策参与として健康長寿や新型コロナ対策で知事に提言しています。

県民のみなさんのデータを分析して、健康施策の企画提案などをしているのですが、そのなかで再認識させられたのが食事の大切さでした。

かつて「長寿県」として知られていた沖縄が、転落してしまった一番の要因はやはり食生活の変化です。

シーサーと沖縄の美しい海
写真=iStock.com/bee32
※写真はイメージです

かつて沖縄の人たちは伝統的な食事――豆腐や豚肉、昆布、野菜、発酵食品(豚味噌や豆腐よう)などを多用した沖縄食を食べていました。

それが、いまではすっかりアメリカナイズされてしまいました。若者も子どもたちも日常的にハンバーガーを食べていますし、ビジネスマンだと、飲んだ後のシメ飯がステーキとか‼

そういう食生活を送っている人が増えてきて、ある日「長寿県」からの転落が始まりました。

ただ、このような現象は何も沖縄に限ったことではなく、日本全体がそうなってきています。伝統的な食事より、パンとステーキ、ちょこっとサラダとか、ファストフード、そういったものを好んで食べる人が圧倒的に多くなりました。

「お味噌汁、最後にいただいたのはいつだっけ?」という方も少なくないでしょう。

その結果、「飽食の時代の栄養素不足」といわれる状況で、免疫力の低下や肥満・高血圧、アトピー性皮膚炎などの慢性病の蔓延という問題が起きるようになったのです。

一日一食は食べるべき「伝統的な日本食」とは

とはいえ、どんな食べ物にどんな栄養素が含まれているのかを考えながら食べるというのはその道のプロでもなかなか続きません。

そこで、「一日一食は伝統的な日本食を食べよう」と言い続けています。

伝統的な日本食とはどんな食事かというと、基本はご飯に具だくさんのお味噌汁(豆腐、あぶら揚げ、わかめ、キャベツ、キノコ、人参など)、納豆、ぬか漬けなどの漬物、海苔。発酵食品のオンパレードです。

これだけそろっていれば満点です。余裕があれば、焼き魚や卵焼きもプラスして。

これを基本形にして、あとはその日その日の体調や自分の好みによってアレンジしてください。