介護と仕事の両立は簡単なことではない。仕事をしながら介護をする愛媛県在住の59歳男性は「自分の自由に使える時間が無くなったが、逆に被介護者を一人にして外出すると気になりかえってストレスになる」という。立命館大学産業社会学部の津止正敏教授の著書『男が介護する』(中公新書)より一部を紹介する――。
※本稿は、津止正敏『男が介護する』(中公新書)の一部を再編集したものです。
多数派は「ワーキングケアラー」
仕事と介護の緊張関係に直面しながら働く人は346万3千人。「2017年就業構造基本調査(総務省統計局)」が明らかにした数値だ。5年に一度実施されるこの調査の直近のデータだが、そのうち男性が151万5千人、女性が194万8千人。過去1年間(2016年10月~17年9月)で家族の介護のために離職した人は9万9千人に上った。
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