緊急事態宣言が3月21日で解除される見通しだ。経営コンサルタントの小宮一慶氏は「ここ1年間のコロナ禍で、おおよそ3~4カ月に一度の周期で感染の波がやってきました。ワクチン接種の進度が他国に比べて遅い日本では宣言解除後は再び感染者が増え、第4波がくると考え、経営者もビジネスパーソンも資金や対策の準備をしたほうがいい」と指摘する――。

緊急事態宣言が解除される見通し…そして第4波は来る

一都三県で延長された緊急事態宣言は3月21日で解除されるようです。経営コンサルタントである私は、2021年に入って首都圏・近畿圏を中心とした2度目の緊急事態宣言が出てから顧客企業の経営者に対して、以前にも増して「資金の確保」をすることの重要性を伝えています。新型コロナウイルスの第4波が来る、と心配しているからです。

感染症の専門家ではありませんが、最近のコロナに関する数字を見るや、そう感じずにはいられません。経済も全体的にはある程度回復の兆しが見えていますが、一部業種では、低迷どころか存亡の危機に瀕している業種もあります。先の展開が見えない中、すべての業種、そしてそこで働く人々が備えなければなりません。