ベストを出すために、緊張することも楽しむ

【三宅】そして10月にジャンプ練習を再開されるわけですが、その時点ではまだオリンピック出場は決まっていなかった?

三宅 義和『対談(5)! プロフェッショナルの英語術Ⅱ』(プレジデント社)
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【宮原】はい、12月の全日本選手権で決まる状態でした。でも、「もう進むしかないな」という感じで、むしろ「不安になれば、なった分だけ後退してしまう」という気持ちがありました。

【三宅】そして復帰2戦目で優勝をし、全日本選手権では見事4連覇を成し遂げられ、平昌オリンピックの日本代表に選ばれたわけですね。

【宮原】はい。あのときの全日本は、オリンピック本番よりも緊張しました。

【三宅】初めてのオリンピックは楽しまれましたか?

【宮原】楽しかったですね。もちろん緊張はしましたし、代表に選ばれた以上、「自分のベストを出さないといけない」という責任感はあるんですが、ベストを出すためには「緊張すること自体も楽しまないといけないな」と思って、選手村にいるときはできるだけその生活を楽しむようにしていました。

メダルを取れなかったことは悔しいですが、もっと緊張していたら、いい結果になったのかといったら、そういうわけではないと思うので、ベストを尽くせたと思います。

イーオン社長の三宅義和氏(左)とフィギュアスケート選手の宮原知子氏(右)。
撮影=原貴彦
イーオン社長の三宅義和氏(左)とフィギュアスケート選手の宮原知子氏(右)。
(構成=郷和貴)
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