「次の100年」に向けて企業風土をどう変えるのか
三菱電機は再発防止のため、全役員や全従業員にパワーハラスメントなどの行為をしない旨を誓わせた宣言書を提出させることを決めた。また管理職の任命には上司だけでなく部下も含めた「360度評価」を2021年4月から導入する。
師弟関係を重視していた風土をあらためるため、情実人事などで不適格者が昇格しにくい仕組みも設けた。教育主任についても同僚や部下などの評価も参考にして任命するという。
今後は従業員に対する情報開示も徹底する。さらに全社のパワハラの事例や相談の件数などの推移も公開する。
三菱造船の電機製作所を母体として設立された三菱電機は、今年2月に創業100周年を迎えた。次の100年に向け、企業風土をどう変革していくのか。杉山武史社長は大きな課題を背負っている。