人がやる気を失う言葉は口にしないし、言わせない

日本では一度「失敗」するとそれで終わりのような印象を持たれます。人は他人がチャレンジしてうまくいかったことを「失敗」とよび、ネガティブな印象づけを行います(本人はやったことないにも関わらず)。これはチャレンジする人のメンタルに極めてよくありません。うまくいかないことが、2度や3度あろうが、それは一時的な結果でしかない。それであなたが生涯ダメ人間だというレッテルを貼られるわけでもないのです。

二宮英樹『派遣で入った僕が、34歳で巨大グループ企業の役員になった小さな成功法則』(ダイヤモンド社)
二宮英樹『派遣で入った僕が、34歳で巨大グループ企業の役員になった小さな成功法則』(ダイヤモンド社)

チャレンジしなければ、人は成長もしないわけで、いちいちそんなささいなことで、人の気持ちをなえさせてどうするんだろうと思います。残念なことに日本社会は、失敗が許容できない方が多いように感じます。だから、逆張りをやる。何度コケてもいいので、かすり傷程度でへこたれてはいけません。小さなことで悔やんで辞めたら、あの時やっとけばよかったなんて、サイテーの思い出にしかならないのです。

また、仲間が頑張ってくじけていたら、応援してあげましょう。評論は不要です。うまくいかなかった事象について反省し、どうやったらうまくいくかの話のほうが100倍より重要です。

世の中にはいろんなタイプの人がいますが、皆それぞれ得意、不得意があります。ただ、どこかの本に書いてあるテクニックや、MBAのフレームワークをまねるだけでは、絶対に成功しません。それでうまくいくなら、今頃、世の中は億万長者であふれかえっていると思います。自分の性格や関心に合うやり方を選んで、自分にピッタリ馴染なじむように改良を加えながら体得することが、自分の勝ちパターンを生み出す最初の一歩になるのです。

その結果、楽しそうに仕事がうまくいけば、おのずと明るくなり、人が集まるような人物になれるのではないかと思います。

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