「適切な分け方」を選択するロジックをどう立てるか
このようにさまざまな分け方の中から「適切な分け方」を選び出すことも「セグメント」を機能させるための重要なポイントとなります。
問題の中身によっては、切り分け方のオプションがさらに増えるため、どの切り分け方を選択するかに関する明確なロジックが必要となるケースもあります。
陶器工場の例で、「売上が下がっている」という問題を解決したいとします。この場合は分析の幅を社外にも広げて考える必要があります。
最適な切り分け方の選択を可能にするのが「セグメント」
たとえば、他社製品と比較して品質が負けている、あるいは消費者が求めているデザインを提供できていないことが課題かもしれません。品質やデザインはいいけれど価格競争で負けているのかもしれません。さらには、市場そのものがなくなっている、すなわち消費者がそのような皿を求めていないケースも考えられます。
このように実際のビジネスにおいて生じる問題は、時に複雑に状況が入り組んでおり、その結果、どのような切り分け方が最適なのかを特定するのが難しいケースも多くあります。
そうしたとき、目の前に現れている「問題」を正しい視点で正しく切り分けることで、本当の「課題」と、その「課題」を解決するためのスキルが大事になってきます。そのスキルの正体こそが「セグメント」なのです。