老後資金がいつまでもつかを見える化する
「老後の収入」「老後の支出」「老後資金の合計」の3つがわかれば、老後のお金の流れがつかめます。エクセルなどの表計算ソフトを使えば、よくわかるのですが、簡単な計算方法を紹介しましょう。
赤字となった場合は、老後資金を年間の赤字額で割ってください。そうすると老後資金がどのくらいもつのかがわかってきます。注目してほしいのは、「自分の老後資金がいつまでもつのか」という点です。
平均寿命を考えると、男性の場合はギリギリかもしれませんが、女性の場合はもっと長生きをします。さらにいうと、男性の場合も4人に1人は90歳まで生きています。これからも、いっそう寿命は延びていくと予想されますから、最低95歳までは資金が枯渇しないように考えないと、「老後破綻」ということにもなりかねません。
95歳を超えても資金が底をつかない人はとりあえず安心です。
しかし、途中でゼロやマイナスになった人は、かなり注意が必要です。「準備した老後資金が少なすぎた」「年金受給額が少ない」「支出が大きすぎる」など、人によって理由は異なりますが、このままでは老後破綻のリスクがあります。
キャッシュフロー表を作ることで、老後のお金が整理されます。そういった意味でも、老後のお金を「見える化」することは重要です。
キャッシュフロー表を見ながら、どこに問題があるのかを見極めて、老後資金をもう少し準備しておこうとか、旅行の費用が多すぎるので回数を減らそうかとか、老後のお金計画を健全にすることができます。