「かくれ繊細さん」は、ここを意識すればラクに生きられる

かくれ繊細さんは、流れに乗るために嫌々ながらしている(にも関わらずそう見られることはない)ことがたくさんあるはずです。嫌々やるしかない最大のポイントは起床時ではないでしょうか? 起床時は、踏ん切りをつけて世の中にわが身を滑り込ませなければならないからです。

時田ひさ子『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)
時田ひさ子『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)

その「決心」は、毎日のことながら、なかなかに苦痛なものであることは、想像に難くありません。ましてや気が重いスケジュールや責任の重い仕事、イメージのつきづらい相手と話す予定、ひとりの時間がなかなか持てない長時間拘束などのある朝はなおさらではないでしょうか。

そんな時、頭の中の言葉をいったん脳から外にアウトプットしてみるという方法を覚えておいていただけると、何かの役に立つと思います。難しいことは何一つありません。脳内をぐるぐると思考しているだけだと、自分の中がどんどん重くなってきます。そうではなく、自分の口から「弱音をつぶやく」+「と、思っているんだね」というセットをつぶやくこと。これが、嫌々切り替えるときの「建設的なひとり言」のフォーマットです。

建設的なひとり言は、人に聞かれてはいけません。あくまでもマスクの中で自分ひとりの耳に入るくらいの小声でつぶやくこと。例えば「行きたくない。と、思ってるんだね」というように。そしてこれは、脳内で繰り返しているだけではひとり言にはならないので、必ず口から音として外に出して自分の耳に入れ直してくださいね。

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