「合う・合わない」の感覚を大切にしろ
一事が万事こういう調子だから、仕事でも逃げる。先日、フェイスブックにも書いたが、マイクロソフト時代、ある証券会社の偉い人があまりに横柄だから、すぐにお腹が痛くなって逃げた。当時の人に聞いてもらうとわかるが、私の仮病は有名だった。
実は仕事というのは、好き嫌いが大切だったりする。たとえば、一緒に本をつくるとして、どんなに名文を書くライターや凄腕の編集者だったとしても、どんなによい本になりそうだとしても、好きになれない相手だと最終的には納得するのが難しい。合わないものは合わないからだ。
もちろん、仕事や立場によっては、すぐに逃げられないこともあるだろう。たまに、取引先のことが好きになれないとか言って悩む人がいるが、いちいち取引先のことを好きになっていたら身がもたない。
だからこそ、「合う・合わない」が大きいということは、知っておいて損はない。「合う・合わない」という世界があることを知っていると、気持ちが楽になるし、逃げるべきときに逃げられるようになる。