立派な人の発言にこそ予防線を張れ

同じように、書き手や発言者が誰かも重要だ。やはり、なかにはあまり信用のおけない新聞社というのはあるし、NHKでさえ、間違ってはいないが、物事の30%くらいしかとらえていない番組づくりになっていることはよくある。あの『NHKスペシャル』でさえ、真に受けて見ていいのは半分くらいではないだろうか?

また、人物という意味では、○○の第一人者とか○○大学教授とか○○賞受賞者の発言も懐疑的に聞いたほうがいい。本当に専門分野の話をしているのか、自分の利益になるようなポジショントークをしていないかという点はしっかりと確認したい。

彼らにも同情の余地があって、毎日何十人もの人から「先生!」「先生!」といわれ、それが10年くらい続いたら誰だって「俺、けっこう偉いな」と思ってしまうものだ。立派な人ほどそういうリスクがあるため、視聴者側で予防線を張っておくにこしたことはない。

「逃げ足の速さ」は重要スキル

フェイクニュースと同様、相手が人間でも用心が必要な場合がある。これは天性のスキルという側面もあるが、「逃げ足の速さ」は、これからの時代、ますます重要なスキルとなっていくだろう。

私が大学生のころから、被害額は大したことはないものの、車の部品を売るというようなマルチまがいのビジネスに巻き込まれている同級生がいた。

好きで入っているならいいのだが、有料のコミュニティなども、私からすると昭和の匂いがする。これは好き嫌いの問題でもあるので、個別のアドバイスは難しいが、「ちょっとどうかな」と違和感をもったなら、すぐに逃げたほうがいい。

コツはよくよく匂いを嗅ぐまでもなく、すぐに逃げることだ。敏感な人でも、逃げるまでには時間がかかるし、鈍感な人になると、10回くらい変だな、変だな、と思っても逃げない。

腹に痛みを感じる男性
写真=iStock.com/fatihhoca
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これは人付き合いも一緒で、たとえばある会合があって、私と知人2人、そして知らない方が1人いたとして、「あっ、変だな」と思ったら、私はすぐにお腹を壊すことにしている。

開始早々、「あっ、ちょっと最近、お腹が弱くて、下痢気味なんだよね」といって、お先に失礼するのだ。あとあと、その人と飲んでいたというだけでも困るような事態になるのを避けたいのと、そもそも一緒に飲んでも楽しくないからだ。