本業に忙しいビジネスパーソンが長期的な資産形成に取り組もうとするとき、インデックスへの積み立て投資が有力な選択肢であることには私も同感です。
ただし、TOPIXにように価値増大に関して構造的に問題がある指数を投資対象としてしまうと、時間の経過とともに価値が失われていたということになりかねません。
バフェット氏が言う通り「やる価値のないことはうまくやっても価値はない」のです。
最も重要なのは、長期的に価値が増大する企業が含まれているか
長期的に「価値」が増大するものであれば、その中で何を選ぶのかは趣味の問題です。
私自身はアクティブ・ファンドのマネージャーとして米国株にも投資をしていますので、当然ながらS&P500に勝つつもりで仕事をしていますし、現にここまでのファンドの運用成績はS&P500を上回っています。
そして、S&P500という強いインデックスにも一つだけ弱点があると考えています(図6のチャートにもこの弱点が表れていますので、是非考えてみてください)。
更に、アクティブ投資に取り組むことは、皆さんにとっても学びになり、本業との美しいシナジーが得られると考えています。「会社に使われる日々から脱し一つ上のステージに行きたいビジネスパーソンは、アクティブ投資をしろ!」というのが、私の主張です。
次回の投稿では、このS&P500の弱点、そしてアクティブ投資の「隠れた効用」について述べたいと思います。