麺は硬めが正解な理由

一つめは具だくさんにすること。もやしやほうれん草などをトッピングするほか、炒め野菜をのせたタンメンもおすすめです。野菜の食物繊維で血糖値の急上昇が抑えられ、ビタミン類を取ることもできます。ただし、野菜だけでは栄養的には不十分。チャーシューやゆで卵を追加したり、炒め野菜に豚肉を入れたりしてタンパク質も補えば完璧です。

うどんも具だくさんに。納豆、わかめ、かまぼこなどの練り物、野菜のかき揚げなどをのせましょう。パスタの場合もペペロンチーノのようなシンプルなものより、肉・魚介、野菜を加えたほうが健康的です。もし、ペペロンチーノを食べるなら、前菜にチキンサラダなどを食べましょう。

二つめのポイントは、麺を硬めにゆでること。すすって食べる麺類はかむ回数が少なく、早食いになりがちです。満腹中枢が働くまでには20分かかるとされています。早く食べ終えてしまうと物足りず、残ったスープにご飯を投入……なんてことになってしまいます。

その点、硬めにゆでればかむ時間が長くなり、満腹感が得られやすくなります。また、“レジスタントスターチ”によって血糖値の上昇を抑えられます。レジスタントスターチとは、小腸内で吸収されないでんぷんのこと。硬めにゆでるとその割合が増え、大腸では食物繊維と同様の働きをするといわれています。3分のゆで時間なら2分半にするなど、短めのゆで加減を意識してください。さらにゆでた麺を一度冷やしてしめると効果的です。つけ麺や冷やしラーメンといった食べ方もいいですね。

三つめのポイントはスープや汁を飲み干さないことです。全部飲むと塩分過多になり、ラーメンは脂の取りすぎにもなるからです。飲み干すクセのあるお子さんにはスープを薄めにつくるか、量を少なくしておく。底のすぼまった器に盛ると、スープが少なくても見映えし、飲み干した後の満足感も味わえます。

カカオたっぷりチョコやこんぶ、茎わかめが◎

最後にもう一つ、おすすめしたいのが、カカオ70%以上のチョコレート、こんぶ、茎わかめなどを、麺類を食べる前に口にしておく裏ワザです。これらは食物繊維が豊富なので、ラーメンやうどんを食べても血糖値の上昇を抑えることができます。

溶かされたチョコレート
写真=iStock.com/GCapture
※写真はイメージです
(構成=上島寿子 料理=伊藤晶子)
【関連記事】
2カ月で約30kg痩せた男が白米のかわりにたっぷり食べていたもの
「糖質を抑えたいが弁当は作りたくない」コンビニランチは何を選べばいいか
「焼き魚定食は角砂糖25個分」午後の強い睡魔を引き起こす真犯人とは
いつの間にかお菓子を食べすぎてしまう人に教えたいシンプルな解決策
朝食スムージー、半身浴、ジョギング…かえって体に残念な「空回り健康習慣」