赤ちゃんの泣き声を聞いて動揺すると、感情移入しすぎて、赤ちゃんもつらい思いをしているのだと考えがちですが、そうとはかぎりません。少なくとも、何時間も泣かせっぱなしにするわけではなく、たった1分少々のことです。
そして、ママやパパが部屋に入ってくると赤ちゃんはすぐに泣きやみます。もし、赤ちゃんが本当に苦しんでいるのだとしたら、抱っこした瞬間にきげんが直ることはないはずです。
部屋に入れば赤ちゃんはすぐ泣きやむのだと自分に言い聞かせ、すぐにあやしに行きたいという衝動をがまんしましょう。赤ちゃんがまったく夜泣きしない未来を思い浮かべてみてください。そのほうが、赤ちゃんにとっても、あなたにとっても、どんなにストレスが少なくて済むでしょう。
NG行動③:早寝を心がける
私は、赤ちゃんの寝かしつけを通じて、ママ・パパの睡眠習慣も改善することを目指して活動しています。ママ・パパの生活リズムに合わせて、赤ちゃんの睡眠時間を設定するところが、ほかの睡眠トレーニングのアドバイスとはちがうところです。
赤ちゃんがいちばん長く寝ていてくれるのは、寝はじめてからの時間です。たとえば、一度に5時間まで寝ていられる赤ちゃんを夜7時に寝かしつけすると、真夜中に目を覚まし、それ以降は細切れにしか眠ってくれません。あなたも夜7時に寝たいのでないかぎり、あなたと赤ちゃんのスケジュールはかみ合わなくなってしまいます。
赤ちゃんを早く寝かしつけすぎないようにしましょう。赤ちゃんの就寝時間は、赤ちゃんに起きてほしい時間から、夜の睡眠時間を逆算して設定します(夜の睡眠時間の目安は、図表1を参照してください)。