部屋干しのイヤな臭いは、キレイに洗えていない証拠

洗濯ブラザーズ式の洗い方なら臭いはしません! 部屋干しのイヤな臭い。それは干し方と洗い方に問題があります。ボクらが「いい洗い」かどうかを判断するとき、目で見える汚れがそのまま残っているのは論外として、部屋干しで臭いがするかどうかがバロメーターになります。

室内に洗濯物を干している女性
写真=iStock.com/monzenmachi
※写真はイメージです

臭いの元となるモラクセラ菌は、しっかり洗えていれば殺菌できます。ところが、なんとなく洗濯機を回しているだけでは、モラクセラ菌は分解されず、流れ落ちてくれません。

なので、洗い方についてはこれまでの連載のポイントを守って、干し方についてはこれから述べる方法を使って、この菌を退治しましょう。

生乾き臭の原因菌は皮脂と水分をエサに増殖する

モラクセラ菌などの雑菌は、衣類に残っている汚れをエサにして増殖します。汚れとは、具体的には皮脂のことです。これを蓄積させないために、とにかくまめに洗濯することが、大切です。モラクセラ菌などの雑菌には、もうひとつ大好物があります。水分です。

洗濯物を通気性のいい洗濯カゴに入れるのは、少しでも湿気をためないためです。

湿気がこもる洗濯カゴや、ましてや洗濯機の中に入れておくと、モラクセラ菌などの雑菌がどんどん元気になってしまいます。ということは、洗ったあとも当然、衣類に水分があるのですから、落としきれなかったモラクセラ菌などの雑菌がどんどん増えていくことになります。それを防ぐには、なるべく短時間で乾かすこと。早く乾かすほど、臭いの発生は抑えられます。

これからお伝えする通りに干していただくと、乾燥時間はこれまでより半分くらいに短くなります。目標タイムは5時間以内。部屋の環境を整えれば簡単です。

「目標タイムは5時間以内」部屋干しに欠かせない3要素

水分のあるところで、モラクセラ菌などの雑菌は増殖します。それを防ぐためには、洗濯後5時間以内で乾かすのが理想といわれています。そのために、いちばん大切なことは部屋の環境です。

「湿度」と「温度」、それに「風」。この3要素が大切になります。

まず、湿度は40%以内であること。あとで詳しく説明しますが、この環境を人工的につくります。

温度は、人が快適に感じるくらいが洗濯物にとってもベストです。夏場のエアコンは27℃くらい、冬なら20℃くらいに設定していると思いますが、その温度が最も早く乾きます。

そこに、適度な風を送れば完ぺきです。これもサーキュレーターや扇風機の力を借ります。

以上が備わっていれば、バスタオルや厚めのスウェットなど、ふつうは乾くまでに6~7時間かかるところを、3~4時間に短縮できます。それだけモラクセラ菌の発生リスクが抑えられて、部屋干し臭が出なくなるのです。