今後、成長するにつれさまざまな性被害に遭う恐れがありますが、中でも、多くの女性が経験する痴漢被害はとても心配です。現在、たとえ一駅であっても、子どもを1人で電車に乗せることはしていません。中学校もできるだけ徒歩圏内のところに行かせるつもりです。もし、それなりに長い時間、電車通学しなければならない学校に進学することになったら、徒歩で通える場所に引っ越しするかもしれません。

それが叶わずに電車通学になったら、同じ時間の電車に乗らないこと、乗る車両を毎日変えること、などを教えるつもりです。大阪の高校生が考案した「痴漢抑止バッジ」をつけるなど、娘と一緒に対策を練りたいと思います。過保護ではないか、そこまで制限したら子どもの探求心が奪われ、社会性が養われないのではないか、という意見があるかもしれません。

できれば1人で電車に乗せたくない

しかし、多くの事件を通じ、性犯罪加害者の実態を知るにつれ、一度子どもが目をつけられたら、子どもが自力で身を守ることは相当に難しく、常にそのような危険に晒されていることを痛感しています。探求心や社会性も大事ですが、身の安全に勝るものはないと思います。

制服の学校の場合、朝、駅のホームに立っているだけで、そこが自宅の最寄り駅であることと、通っている学校の名前が分かります。そうすると、学校のホームページなどで行事が分かることもあるので、行動パターンが分かります。それを見て、お気に入りの子どもの後をつけるのは簡単なことです。

性犯罪に関わる仕事をしている知人は、「娘は一生電車に乗せない」と冗談交じりに言っていましたが、私もできれば娘を1人で電車に乗せたくありません。痴漢の数自体も多く、1人が繰り返し行うので、被害が減ることはありません。痴漢というと軽く見られる傾向にありますが、ストーカーやレイプなどにエスカレートしやすく、被害者の心身を傷つけるものだからです。

お酒を飲む年齢になったら、レイプドラッグなどの知識も必要でしょう。友達とカラオケに行くと、そこに乱入してくるグループがいるかもしれない、その時どうすべきか? など、成長に合わせて日常的にシュミレーションするようにするつもりです。

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