「自分はこう働きたい」という意思はあるか
肘井さんのケースは、「ワーケーション」の長期版と捉えられる。肘井さんは「全ての人がワーケーションをしなければならないとは全く考えていない。ただ、自分に『こう働きたい』という考えがあるなら、そんな働き方ができるように挑戦しなければならない時代だと思う。自分の場合はたまたま世界一周だった」と話す。
3月の帰国後、肘井さんは実家がある福岡市に戻り、業務は全てテレワークで対応している。「海外でも東京でも福岡でも、もう働き方は変わらない」。しばらくは福岡からテレワークで仕事を続けるつもりだ。
ここまで紹介した3人の働き方は極端かもしれない。ただ、新型コロナを受けた働き方変革の流れの中で、こうした選択肢は今後、どんどん増えていくだろう。肘井さんの言うように、「自分はこう働きたい」という意思があれば、それが実現する可能性は高くなっていると言っていい。