あと3カ月でも子供は大きく伸びる

一方で、中堅校を受験する子の場合、多くの学校はスタンダードな問題が中心だ。その場合は、やり残した単元を多数抱えている子でも、早めに過去問に取り掛かったほうがいいという。

『プレジデントFamily2020秋号』(プレジデント社)
『プレジデントFamily2020秋号』(プレジデント社)

「これらの学校を受験する子は、過去問対策をすることが、やり残した単元の克服にもつながります。早めに過去問に着手し、志望校合格に必要となる苦手単元を優先して学習しましょう。苦手な単元については、新しいテキストに手を出さず、塾のテキストを活用してください。なかなか点が取れるようにならない単元は、5年生のテキストを使うことも有効です」

また、中堅校の場合、大問1は計算問題、大問2は小問集合といった構成も前年を踏襲することが多い。

「問題構成に変化が少ないため、どの問題に時間をかけるか、どの問題を飛ばすかといったテクニックも、練習通りいきやすいですね。過去問演習の際には、解く順番などを意識して解きましょう」

2月までの週末の数を数えると、過去問に取り組める日数は意外と少ない。時間が足りない場合は、不要なオプション講座はやめることも選択肢に入れたほうがいいそうだ。

「本番の得点につながるのかを常に考えてください。時間を有効に活用すれば、あと3カ月でも子供は大きく伸びるはずです」

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