「GoTo新大久保」でチーズ系の新フード「UFOフォンデュ」堪能

韓国の食というとキンパ(韓国風海苔巻き)やキムチ、トッポギ、サムギョプサルなどが思い浮かびますが、新大久保ではここ数年流行しているハットグ(韓国式アメリカンドッグ)に加え、チーズ系のフードが人気のようです。

スマホを向けるとノリノリでポーズしてくれたフレンドリーなチーズボール店のスタッフ
スマホを向けるとノリノリでポーズしてくれたフレンドリーなチーズボール店のスタッフ(写真=辛酸なめ子)

いくつかのお店で見られたのは「UFOフォンデュ」という、チキンを丸い鍋のふちに並べて真ん中のチーズに浸して食べる料理。こってり感が後を引き、また客を引き寄せそうです。さらに最近チーズボールという食べ物が流行っているそうで、陽気なトルコ人の屋台で買って食べてみました。とろけるチーズを小麦粉で包んで丸めて揚げた、というシンプルな食べ物で、想像以上でも以下でもない安心する味でした。新大久保はチーズ系の料理が多いので、チーズ好きで突然チーズが食べたくなった人のニーズも満たせます。

他の場所では食べられない、プチ旅行感が良いのかもしれません。世間ではGoToトラベルキャンペーンが人気ですが、わざわざ遠いところへ行かなくてもGoTo新大久保で十分楽しめるのでしょう。

あとは通りの奥に占いのお店もありました。韓流アイドルだけではない、様々な人に刺さる訴求力を持った街なのだと実感しました。

ちなみにイケメン通りには……アジア食材店の前にしゃがんでタバコを吸っているジャージ姿の男性店員くらいしか見かけませんでした。イケメンの姿は、今はなくて残念です。そのかわりに、大量のイケメン写真グッズが心を満たしてくれます。

原宿竹下通りの日曜なのに自分の周辺半径3mは人がいない歩きやすさ

いっぽうで原宿の竹下通りは今どんな感じなのでしょう。ニュースでは、コロナの影響で竹下通りが空いている、という映像を見かけた記憶が。コロナ前の昨年に歩いた時は混み合っていて、読者モデルがファンの女子に声をかけられる場面なども目撃しました。

しかし久しぶりに日曜日の昼間にこの街を訪れたら……想像以上に空いています。自分の周辺半径3メートルは人がいないような体感。それでも大昔から存在するアクセサリーショップやクレープ店、ヴィジュアル系ショップ、パンク系ショップなどは健在でした。

空いている竹下通り。買物はしやすいです
写真=辛酸なめ子
空いている竹下通り。買物はしやすいです

韓国のチーズ系フードとは違って、竹下通りではファンシーなフードが売られています。レインボーカラーのわたあめとか、雲をイメージしたスムージーなど。5年ほど前の「ゆめかわ」ブーム(※)の残り香を感じます。

※編註:「ゆめみたいにかわいい」という言葉の略語。女の子がイメージする、甘く幻想的でいて夢のような世界観を指す。

でも、当時のゆめかわ系のファッションの盛り上がりは、今は感じられず……洋服屋さんではトム&ジェリーのトレーナーなど複数の店舗で見かけましたが、どこで流行っているのか謎です。