バットを振る作業は全然面白くない

<strong>鹿屋体育大学教授 児玉光雄</strong>●1947年、兵庫県生まれ。100冊以上の著書がある。最新書は『イチロー式モチベーション革命』。
鹿屋体育大学教授 児玉光雄●1947年、兵庫県生まれ。100冊以上の著書がある。最新書は『イチロー式モチベーション革命』。

9年連続200本安打の偉業を達成して、また一つメジャーリーグの歴史にその名を刻んだイチロー。途切れることないハイパフォーマンスに、ほとんどの人はイチローの才能を賞賛する。もちろん才能がなければメジャーリーガーにはなれない。しかし数々の記録は決して才能だけで築き上げられたものではない。それを裏打ちしているのは営々と積み重ねてきた日々の努力である。

少年時代にイチローが通いつめたバッティングセンターでは、毎日午後6時頃に必ずイチロー少年がボールを打つ姿を見ることができたという。毎日同じ時間帯に同じ場所で同じことをやり続けるのは、物事を習慣化させる秘訣だ。習慣化された作業で体に強く刻み込んだ技能記憶は、終生消えない。