新しいことをやる時には「社長直轄でやる」が大事

【下】そうですね。変化していかなければいけない時に組織の階層がたくさんあったら、変化の訴求はうまくいきません。CASEや現在取り組んでいる新規事業などは意欲がある人を集めて社長直轄でやっています。新しいことをやる時には、これが一番大事だと思っています。

【田中】最後に、下社長にとってテクノロジーやDX(デジタルトランスフォーメーション)は何のためにあるのでしょうか。

【下】一言で言うと全てです。DXなくしては、これからの企業は存続できません。日野はどちらかというと世間から見ても保守的なトラックメーカーという感じが強いと思いますが、ベースのQDR(品質・耐久性・信頼性)含め、日野が大切にしなければいけない部分を残しつつ、DXで仕事のやり方から提供する商品・サービス、お客様との繋がりから全てを、スピード感を持って変えていかないと生き残っていけません。

下義生社長と田中道昭教授

私たちは、今販売しているほぼすべてのトラック・バスの車両データを毎日のように頂いています。デジタルの強みはデータ共有が一気に進むこと、集まった様々なデータの中から、従来では考えもしなかったような新しい価値提供ができる可能性があります。

デジタルは一社一社の中では進まないことも多く、壁も多いです。だからこそまずやってみようという思いを強くもつことが大事です。そしてトップ、リーダーが決意と覚悟をもってDXを進めていくことが必要だと思います。

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