自然界の希少糖に注目

そのほか、「希少糖(レアシュガー)」と呼ばれる糖もあります。名前のとおり希少な、自然界での存在量が少ない単糖や糖アルコール(糖質の一種です)のこと。

自然界に最も多く存在している単糖類がブドウ糖で、果糖やガラクトースなども自然界にたくさん存在していますが、そのほかにも、数は少ないものの自然界に存在している単糖や糖アルコールが50種類以上あるそうです。

こうした希少糖のなかには、体内で吸収されたあと、私たちの体にとってありがたい作用を行ってくれるものもあり、今、注目されています。

身近なところでは、ガムなどですっかりおなじみとなった「キシリトール」も、希少糖(糖アルコール)のひとつです。虫歯予防効果があることが認められ、今ではいろいろな種類のガムに使われていますよね。

ほかにも、砂糖よりも血糖上昇作用が弱い希少糖もあり、そうした希少糖を使った甘味料がすでに商品化されています。

ドーナツを円グラフにした成分表
写真=iStock.com/sefa ozel
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糖質は質も大事だが、量はもっと大事

ブドウ糖や果糖はどちらも単糖類ですが、ブドウ糖は血糖値を上げやすく、果糖は血糖値こそあまり上げないものの脂肪になりやすい。

砂糖には大きく2種類があって、黒糖、きび糖などの含蜜糖は、ミネラルなどの栄養素が残っているけれど、精製された一般的な白砂糖はショ糖の純度が高く(グラニュー糖は99%以上)、ほかの栄養素はほとんど含まれていない。

人工甘味料は、血糖値はあまり上げないものの、最終的にはインスリンの分泌が増えてしまう。そのほかに血糖値の上昇作用を抑えられる希少糖というものもある。

このように、それぞれに特徴があります。ただ、どれも糖質ですから、摂り過ぎると血糖値を上げる、太るということは同じです。