「糖質ゼロ」と「糖類ゼロ」は違う
糖質ゼロという表示のほか、「糖類ゼロ」という表示もありますよね。
同じような言葉に見えるかもしれませんが、糖質と糖類の意味するものは異なります。糖質のほうは、炭水化物のうち食物繊維を除いたものです。一方、糖類は、糖質のなかでも、ブドウ糖や果糖のような「単糖類」と、ショ糖のように2つの単糖類が結合した「二糖類」の総称です。つまり、「糖類ゼロ」は、単糖類や二糖類の糖質を使っていないことを意味しています。
糖質は単糖類まで分解されて吸収されます。そのままの形で吸収される単糖類や単糖類が2つつながっただけの二糖類は、たくさんのブドウ糖がつながっている「多糖類」のデンプンに比べると消化にかかる時間が短く、早く吸収されやすいという特徴があります。
まだまだある甘味料
糖類よりもつながっている単糖類の数が多く、デンプンよりも少ない、3個から9個ほどの単糖類がくっついたものが「オリゴ糖」です。「オリゴ」は、ギリシャ語で「少ない」という意味で、オリゴ糖は「少糖類」とも呼ばれます。
オリゴ糖の特徴は、私たちが体内にもっている消化酵素では消化されにくく、吸収されにくいこと。そのため、そのまま大腸に届いて、腸内細菌のなかでも善玉菌のエサになりやすいのです。
じつは、大豆には「大豆オリゴ糖」というオリゴ糖の一種が含まれています。ほかにも、玉ねぎやゴボウ、アスパラガスといった野菜には「フラクオリゴ糖」が、牛乳には「ガラクトオリゴ糖」が含まれています。