ツイッターを活用して“指名”の仕事が増えた

私がツイッターを活用して得られたビジネス上での最大のメリットは、指名の仕事が増えたことです。

大企業の若手社員は一般的に裁量権が小さく、何か提案しても、まずは主任に報告し、その上の課長、さらにその上の部長、とたくさんの人から承認を得る必要があります。そもそも最終承認者まで提案が届くことはほとんどありません。仮に届いたとしても、多くの人から承認を得る過程で、元の提案と全く違うものになっていることも少なくありません。

小学生の頃、伝言ゲームをおこなった際に「パンを食べるなら、焼き立てがいちばん!」が「パンツを舐めるなら、履きたてがいちばん!」に変わってしまい、しばらく教室が変な空気になるというショッキングな事件がありましたが、大企業の伝言ゲームでも同じようなことが起こります。

一方、指名でいただく仕事は、個人の裁量権が大きいため、やりたいと思ったことに挑戦しやすくなります。

ツイッターを通じて「やりたい仕事を発信できる」

私の場合、切ないことをつぶやいているだけなので、いわゆるビジネス系インフルエンサーとは違います。だから私の仕事ぶりや実績などは、一緒に仕事をした人にしかわからないはずです。しかし、それでも指名でお仕事をいただく機会が増えました。指名される理由は、2つあります。

1つ目は、ツイッターを通じて多くの人に「やりたい仕事を発信できる」からです。

私は今、広告会社で営業職をしていますが、クリエーターとしての仕事にも挑戦したいと思っています。しかし、いくら私が挑戦したいと言っても、気付いてもらえなければ、誰からも指名してもらえません。ですが、ツイッターで「こんなことできたらいいな」と意思表明すると、任命権を持つ社内の管理職の方や、決裁権を持つクライアントに、まれに声が届くことがあります。もちろん、やりたいことがなんでも叶うわけではありませんが、うまくいけば、希望の仕事に挑戦するチャンスをいただけることがあります。