性教育は遅くても5歳から始めるべき

「国際的なスタンダードでは、性教育は遅くても5歳から始めるべきだと言われています。性教育は自分の体の権利や命についての大切な教育なんです」

シオリーヌさんはあるとき、産後の女性から避妊についての質問を受けたという。大人でさえ妊娠の前に必要なはずの知識が曖昧な人が多いことに気づいたという。「日本の教育では、受精、妊娠、出産は教えるのですが、妊娠までの経過は取り扱わないものとされているのです」。妊娠までの過程、すなわちセックスについて、文科省が定めた学習指導要領では取り扱わないと記載されているのだ。

「自分の体の権利、同意、セックスそして妊娠についてしっかり学ばなければ、正しい避妊への理解にも繋がりません。教えてもらっていないのに、13歳になったらこれらを知り、判断できると一方的に定められているのは無責任ですよね」。学校でも教えてくれない。なかなか子どもたちと性の話をする機会は少ないかもしれない、そんなときはシオリーヌさんのYouTube動画をそっと渡してみたらどうだろう。

*ユネスコの「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」

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