コントロールできないことには注意を向けない

では、どのように注意力を鍛えれば良いのでしょうか?

実は、たった2つのポイントを意識するだけで、注意力が劇的にアップします。

1つ目のポイントは、「コントロールできないこと」は注意しないこと

もし自分の本来の力を100%発揮したいのなら、自分がコントロールできないことに注意してはいけません。自分でコントロールできないものに注意を向けると、永遠と悩み続け、ミスディレクションから脱出できなくなってしまいます。では、自分ではコントロールできないこととは何でしょうか。

他人はコントロールできない

私たちはついつい相手に期待してしまいます。しかし、他人の行動や気持ち、考え方を変えようとすることにフォーカスしてはいけません。

例えば、職場で上司があなたを褒めたり叱ったりすることはコントロールできません。同じく、部下があなたの依頼した仕事をこなすかどうかも、コントロールできません。また、子供が宿題をしたり片づけをしたりするかもコントロールできません。相手が自分の指示や依頼に従うかどうかは、誰もコントロールできないのです。牛を水辺まで連れて行くことはできても、実際に水を飲むかどうかは牛自身の意思なのですから。

未来はコントロールできない

未来の話も、誰にもコントロールできません。新型コロナウイルスの感染者が何人増えるのか、医療崩壊するのか、会社が倒産するのか、自分ではコントロールできません。もちろん、手洗いやマスクをする、融資を申し入れるといった行動はとれますが、未来の結果はコントロールできません。大会で優勝できるか、金メダルを獲れるか、受験に合格できるか、面接で通るか、昇給できるか、勝負事の結果も同じです。できる限り努力することはできますが、自分が最高のパフォーマンスをしても相手がそれ以上だったら負けるのです。

自分の行動にフォーカスする

2つ目のポイントは、「コントロールできる自分の行動にだけ注意を向けること」

相手のうれしい行動はあくまでボーナス。自分の行動の結果、ボーナスで相手のいい反応が得られます。そして未来の結果も「運」が支配する領域。自分の行動は努力することができますが、結果そのものはコントロールできません。

志村 祥瑚『人生のタネ明かし 成果を出す人に共通する心の秘密』(講談社)
志村 祥瑚『人生のタネ明かし 成果を出す人に共通する心の秘密』(講談社)

自分でコントロールできないことはすっぱり諦めたほうが心は楽になります。天気と同じようなもので、自分でコントロールできない自然現象を楽しむくらいのほうが健全です。

相手からうれしい反応が得られたり、未来の結果が変わったり、いい気持ちになったり……それらの結果は、自分の行動に100%フォーカスしたことで手に入るボーナスのようなもの。結果に至る一つひとつの行動にフォーカスを向けることで、本来の自分の力が100%発揮できるようになるのです。

コントロールできないことには注意せず、コントロールできるものにだけ注意すれば、ミスディレクションされづらくなります。ぜひ、注意力をマスターして、人生を大きく前進させてみてください。

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