オンライン会議では「思い」を伝えるのが難しい。どうすればいいのか。パフォーマンス学者でハリウッド大学院大学の佐藤綾子教授は「対面より0.8倍速で話す。1分間のうち32秒以上相手を見つめる。そうした4つのポイントを心がけてほしい」という——。

※本稿は、佐藤綾子『オンラインでズバリ伝える力』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。

同僚とビデオ会議をしている自宅で働く女性
写真=iStock.com/LeoPatrizi
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オンラインは一人芝居と心得よ

オンラインは「一人芝居」という表現がしっくりくるかもしれません。

いざ、会議や講演会が始まってしまえば、舞台に一人で立っているのと変わりません。頼りになるのは自分自身だけ。誰かを呼んできたりすることもできません。

あなた自身が発信できるのは、言葉、声、と全身からかもしだす雰囲気。この3つをフルに活用し、技術を徹底的に磨くことで、自分の意図したメッセージを相手に伝えられるようになります。

例えば、誰かに何かを勧めるときは「自信」というメッセージを全身から出さなければいけません。また相手を褒めるときは「感動した!」というメッセージを全身から出さなければいけません。それが下手で損している人がたくさんいます。

オンラインはごまかしのきかない舞台で、発信者は役者、と考えてください。稽古をしない役者はいませんよね。しっかり学んで練習しましょう。そこで、4つの練習のポイントをご紹介します。