【相談②​】

なかなかテレワークを導入するふんぎりがつきません。​

悩む必要はありません。早くオンラインで仕事できるインフラを整備するだけ。そうしないと会社がなくなっちゃいますよ。

我が社も徹底的にテレワークへの移行を図りました。タイムカードはアプリを使って家で打刻。早朝勉強会は禁止し、ユーチューブに「めざましスタディ」チャンネルを作って、家で学習する体制にしました。ホテルに人を集めていた経営計画発表会も、私の「一人経営計画発表会」の配信にしましたし、新卒の採用活動や内定者のフォローもオンラインで進めています。

すぐに決断できたのは、9年前から全従業員にiPadを支給しており、インフラが整備されていたからです。時代に合わせてインフラを整えなければ、業績は上がりません。いいか悪いかではなくて、昔のやり方にこだわっている場合ではないのです。

【相談③​】

オンラインで部下を指導しても反応が悪いのですが……。​

テレワークによって、今までの仕事のやり方が見直されて、効率的になりました。これは事実です。しかし、便利だからといって、すべてがうまくいくとはかぎりません。というのもテレワークでは、上司と部下のコミュニケーションが円滑にならないし、人材が育たないのです。ある一定に達したところで成長が止まってしまいます。

その理由は空気が伝わらないからです。親の愛情を直接受けた人は、人に対する感受性が育まれて、コミュニケーションスキルが高くなる傾向があります。同じように、先輩からきびしく指導されたとき、対面だったら「自分のことを思って助言してくれた」というニュアンスが伝わります。しかし、オンラインだったら何を言われても、「はいはい」で済ませてしまう。心の奥底に響かないのです。

オンライン体制は緊急の措置であって、限界もあります。我が社はコロナが収束したら、一部の社員には在宅を継続してもらいますが、基本的には元の環境に戻していく予定です。対面での指導が成長を促す。私はそう信じています。

(構成=鈴木 工 撮影=岡田晃奈)
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