東証マザーズ上場の半導体製造装置メーカーのエフオーアイ(FOI)。開示情報の虚偽記載の疑いで、上場からわずか半年、初の決算発表を2日後に控えたタイミングで強制調査が入った。同社は2009年11月に上場。上場前に提出した有価証券届出書で売上高を水増ししていたことを認め、結局、東京証券取引所(東証)は上場廃止を決めた。
売り掛けによる取引の仕組み
記載されていた09年3月期の売上高は約118億円。しかし、実際の売り上げは2億円程度だったという。架空の取引をでっちあげ、売り上げを過大に計上していたのだ。同社の取引は海外の企業が大半で、監査が難しかったといった趣旨の報道もある。
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(構成=高橋晴美 図版作成=ライヴ・アート)

