子供の教育費用にもお金がかかる

年収1000万円の高所得の人は、自分自身が高学歴のケースも多く、子供の教育にも非常に熱心な人が多いです。塾や習い事にお金を惜しまず、小学校までは公立に通わせても中学からは私立に入れる傾向があります。ざっくりいうと、中学3年間で私立中学は300万、公立中学は100万と3倍もの学費の差があると言われています。これに塾や習い事の費用を含めると、子供1人当たり、年間100万~150万円の支出が発生することになり、子供の数が増えれば、その数字は2倍、3倍と膨らみます。ボーナスも学費に消えてしまうのです。

年収1000万円くらいから、自分のやりたかったことや、欲しいものを少しずつ買えるようになる一方で、妻や子供、親戚など、周りの期待と要望も大きくなります。その中で、バランスを取るためにも、自分の欲望を少し横に置かなければならない状況も多くあるのでしょう。それに加えて、税金が重くのしかかり、年収1000万円のサラリーマンの方々は、不条理・不満を最も多く感じる層なのでしょう。だからこそ、年収1000万円は富裕層で最も貧乏な人たちなのです。

やっぱり50代フリーランス女子最強説

ここまで述べた、「大企業型・年収1000万円」とは全く異なる「新型・年収1000万円」の層の話に移りましょう。最初に述べたように、スタートアップや上場企業を複数社兼任し、自分の専門性を強みに渡り歩いている50代の女性は、「30代の頃から今と同じようなフリーランスとしての働き方をしていた」と話す。実績の積み重ねが「信頼」となり、20年間、仕事は引く手あまた。20年前は、今よりもフリーランスや個人の活動には、理解が乏しかった時代を考えると、われわれの想像を超える苦労があったでしょう。しかし、今の彼女たちは、心から携わりたいと思った企業で自分の専門性を発揮する。力強い生き方をしている姿は輝いていた。

「サラリーマン・男性・大企業」と「フリーランス・女性・50代」、どちらも年収1000万円の働き方です。取材を通じて、現代社会は、やはり、ずいぶんと価値観が多様化し、一人ひとりが持つ、自由な価値観の中で生きることが許されるようになってきていることを、あらためて感じました。

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