5G・データセンターの需要拡大で半導体は底堅い成長

5Gの流れと共に、今回のテレワークの急増でデータセンター投資が急拡大しています。その流れを受けて、世界の半導体出荷は回復途上にあります。

ランクインしている、東京エレクトロンはデータ通信量の増加に伴い、データセンターや5Gスマートフォン向け半導体需要が拡大するとの見解を示しています。メモリ投資も回復してきており、装置需要の継続が見込まれます。直近10年間に増収増益は7回になります。

また、レーザーテックはEUV露光装置を使うマスク欠陥検査装置が業績を牽引しています。エヌビディアやインテルなどの堅調な値動きが続いており、半導体市況の回復を買う流れが鮮明となっています。レーザーテックは半導体マスクブランクス検査装置のオンリーワン企業であることからも、ファンド系資金の継続的な買いなどが株価を押し上げています。直近10年間の増収は7回、増益は8回になります。

ITシステム関連がコロナ収束後も拡大

コロナショック後、日本株相場をけん引してきたのは主に医薬関連と情報通信株がメインです。特に、システム関連株の値動きはコロナショック前から好調な値動きが続いていました。人手不足に直面する企業から業務効率化目的のシステム受注が増加し、企業のIT投資は大きな流れとして、定着しつつありました。その中で、今回のテレワークの急速な拡大は更なる追い風となっています。テレワークの拡大はコロナ収束後も拡大余地のある分野でしょう。

3月企業の決算発表において多くの企業が2020年度の見通しを示せない中、ITサービス企業が健闘しています。ランクインしている、システム情報もその1つです。同社は金融・通信向けのソフト開発が主力で、大企業や官公庁向けのシステム構築や更新の案件が増加しており、安定的に成長しています。直近10年間の増収増益は8回、3年成長率は売上高23.4%、営業利益32.3%となっています。