産経新聞記者「共同の記者は給料が高すぎる」

加盟社である産経新聞の20代記者も「共同通信記者の給料は高すぎる」と憤る。

「共同通信の社費は部数比例でやっているので、全国紙にはつらいシステムだ。さらに、高い金を払っている割に配信される原稿は『量も質も悪い』とあまり評判はよくない。それに職員の給料も高すぎると感じる。たとえば地方では、全国紙の記者が、ニュースがなくても地方版の紙面を毎日埋めなくてはいけないのに対し、共同の記者は全国版に載るような記事だけを書けばいい。それにもかかわらず共同の支局員の人数は産経の支局員よりも多く、給料も高い。こっちだって経営が厳しくなっているのに、面白くないですよ」

また、共同通信は東京都中央区佃の研修・交流センターについても売却を決めた。鹿島建設のホームページによれば、同センターは2007年に竣工。本社ビルである「汐留メディアタワー」と連携して利用し、「新時代を担う人材の育成、全国各地の加盟・契約社や海外通信社との交流拠点を目指して設計された」という。地上4階建てで、延床面積は約5293平方メートルだ。「1階には報道写真をアートとして展示する『ニュースアートサロン』を設けて川辺につながるパブリックスペースを構成し、2階は中庭を囲むように研修機能を配置して、都市の喧噪から離れ、光や風、水辺の風景を感じる静謐せいひつな交流空間を提供するようにした。3、4階の宿泊室は隅田川に面し、全室から都心の見事な景観を味わえるようにしている」そうだ。

共同通信社 東京都中央区佃の研修交流センター
編集部撮影