毎日、朝起きたらできるだけ時間を置かずに、歯磨きをしてください。それもいきなり歯ブラシを使わないで、まずは水で口を何度かすすぎましょう。ネバネバの細菌を少しでも口の中から追い出したあとに、歯磨きを丁寧に行います。すすぎをしないで歯ブラシを使うと、細菌をブラシで口の中いっぱいにかき回すことになります。

もし、面倒なときやしんどいときは、発泡剤やアルコールを含まない、殺菌性がある洗口剤ですすぎましょう。ただし、歯垢は歯間や歯と歯ぐきの境目に付着するので、洗口剤だけでは不十分な場合がほとんどです。できるだけ歯ブラシで磨いてください。

起床後すぐに歯を磨くことで、朝食時に細菌を体内に取り込む量は減り、糖尿病や誤嚥性肺炎など体と脳への悪影響の予防に直結します。歯磨き後に口腔トレを行ってから朝食をとると、唾液の分泌量が増えて食事中の咀嚼や消化、食後の再石灰化を促すことができます。

「起床直後と睡眠直前」と「ぐちゅぐちゅゴクン」を習慣にしよう

江上一郎『すべての不調は口から始まる』(集英社新書)
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歯磨きのタイミングを1日の時系列で整理すると、「起床直後と睡眠直前の1日2回」は必須です。このときは時間をかけて丁寧に磨きましょう。仕事中や外出時は、「ぐちゅぐちゅゴクン」と、つまようじや歯間ブラシで食べかすのケアをします。

余裕があれば、食後20~30分を過ぎてから、軽く歯磨きをしましょう。この場合は1日に5回、歯磨きをすることになります。それが理想ではありますが、平日はなかなか難しいでしょう。

まずは「起床直後(朝食前)と睡眠直前は必ず磨く」ことを習慣にしてください。そのうえで、1日に数回の口腔トレを行うと、唾液の分泌促進とプラークコントロールが可能になります。

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