「シンプルゆえに保険料の比較だけで商品を決めてもいい」

5位には、松浦建二氏が選んだ「ロングターム7」(オリックス生命)。

「保険としての保障もありながら、高い貯蓄性が魅力。学資保険に使うことも、老後の生活費を効率よく確実に貯めるためにも有効だと思います」という松浦氏は、ご自分でもご加入中。「保障期間98歳、払込期間60歳で実際に加入しています」。

このほか5位に入っているのは、損保ジャパンひまわり生命の「定期保険」。選んだのは宮越肇氏。「なんといっても、保険料の割引感が魅力。各社とも『非喫煙体』『喫煙体』と開発されているが、そもそも『標準体』の保険料で目安15%くらい安い。シンプルな定期保険だからこそ、保険料の比較だけで商品を決めてもいいと思う」。

「Lightフィットプラン」(アメリカンファミリー生命)を選んだのは、関根芳美氏。「健康体・非喫煙割引のある定期保険の中で、特に保険料が安いから」という関根氏は、35歳時に実際に加入したという。健康体・非喫煙割引で95歳定期保険(年払い)に契約。解約返戻金もテンポよく上昇し、50代半ばで100%を超えるという。「契約年齢が若ければ、40代で100%を超えますよ」(関根氏)。

「自分自身に子どもがいれば加入したい」と、古川徹氏がいうのが、ソニー生命の「逓減定期保険」。「コスト効率のよい掛け捨て保険で、高額死亡保障・掛け捨て保険商品のプロによる取り扱いがナンバー1です」。

そして、最後は田中香津奈氏が選んだアイエヌジー生命の「スマートタームL」を紹介しよう。100歳という長期間を保障する定期保険で、解約返戻金の戻り率がかなり高いという。「長期定期保険は税法上のメリットが高く、法人を契約者とするケースも多い。解約返戻金を利用した中小企業の社長の退職金にも使えます」(田中氏)。シンプルな定期保険でも、フォーカスするポイントによってさまざまな使いこなし術があるようだ。

【アンケートの実施概要】

調査対象:保険分野を中心に活動するFP
実施時期:2008年7月3日~12日
調査方法:アンケート用紙を配布・回収
※すべて商品は08年7月現在

【アンケートをお願いした20人のFPの方々】

浅田里花●生活設計塾クルー取締役/井畑 敏●FPプラネット代表取締役/岩永慶子●ノースアイランド取締役/小川千尋●独立系FP/小栗 悟●中央経営コンサルティング代表取締役/亀甲美智博●トータス・ウィンズ代表取締役/神戸 孝●FPアソシエイツ&コンサルティング代表取締役/清水 香●生活設計塾クルー取締役/関根芳美●せきねFP社会保険労務士事務所代表/田中香津奈●フェリーチェプラン代表取締役/田中美子●UFPF取締役/内藤眞弓●生活設計塾クルー取締役/深田晶恵●生活設計塾クルー取締役/藤井泰輔●ファイナンシャルアソシエイツ社長/古川 徹●保険マンモス代表取締役/松浦建二●ウェブサイトAll About医療保険ガイド/汀 光一●くらしの経済舎代表/宮越 肇●住まいと保険と資産管理取締役副社長/八ツ井慶子●家計の見直し相談センター/柳澤美由紀●なごみFP事務所