「女性初の総理」の座はあきらめていない
小池氏が都知事になったのは東京五輪という晴れ舞台をわがものとすること、そしてあわよくば国政に再度返り咲くこと。まだ「女性初の総理」の座に就くこともあきらめてはいないだろう。東京都は踏み台にすぎないことを、都民は2016年に知ったはずだ。
まもなく小池氏は7月5日投開票の都知事選への出馬を表明するだろう。小池氏が再選された暁には、「一度は延期となった東京五輪を、コロナを抑え込み、時には国と衝突しながら自らの手腕で見事にやり遂げた」という演出のために、この先の一年を費やすことは目に見えている。
小池氏に突かれないよう、今度こそ都民は自らの脆弱性を知ってパッチを当てる必要がある。要するに都政を監視する目を持ち続けるほかないのだ。