昼と夜とで場所を変えることで飽きずに勉強できる

②本番1カ月前から1週間前まで ~苦手問題の克服 at ベランダ~

試験が近づき、緊張してくる時期ですが、暗記事項のみに焦点を絞った学習をするには早すぎます。この期間には、演習書の間違えやすい問題(①期間に付箋を貼った問題)を中心に知識確認を行うことが重要です。

よく間違える問題は3周だけでは足りず、何度も繰り返すことで少しずつ正解できるようになります。自分の中に定着したと感じたら、付箋をはがしていきます。私自身、定着するまでに10回の確認を必要としたものもありました。忘れてしまっても、落ち込まず前向きにもう一度インプットしなおす。これに尽きます。

もっとも、苦手な問題ばかりやっていると気分が鬱々としてきます。必ずしもこの期間に限ったことではないのですが、私の場合、自宅で昼間に勉強する際は、リフレッシュを兼ねてベランダで数時間、一問一答形式の演習本などを活用した、簡単な知識確認ができる勉強をするようにしていました。空気が悪いと集中力が低下してしまいますし、昼と夜とで勉強場所が違う方が、飽きずに勉強を続けることができます。晴れている日は、ぜひ試してみてください。

タイマーを活用してテンポよく復習を進める

③本番直前の1週間 ~まとめノート見直し with タイマー~

それまで学習して定着させてきた記憶を再確認する期間です。新しい問題に触れることはしません。むしろ、今まで行ってきた学習の中で作成したまとめノートを中心に、補充的に②の期間でも定着しなかった、間違いやすい問題を中心に学習します。1日に1科目ではなく、1日に3~4科目は確認をするような計画を立てました。記憶の確認は集中力が続かないことが多いので、科目を変えることによる気分転換を図ることを重視していました。

ポイントは、睡眠時間を削らないことです。試験が近づくにつれ、不安な気持ち・焦りから、どうしても夜遅くまで無理して勉強しようという気持ちになるのは分かります。しかし、記憶が睡眠中に定着するということはよく言われますし、何より睡眠不足で試験当日のパフォーマンスが低下してしまっては、全てが水の泡になってしまいます。

ここでも計画に基づいた効率的学習が重要になります。具体的には、まとめノート1ページを見直す時間を限定するのです。1日のうち、自分が学習にあてられる時間を割り出した上で、その時間を、作成したまとめノートのページ数で割ります。あとは、その計算結果に基づいてテンポよく復習していけば、間延びせず効率的に勉強していくことができます。

ポイントとしては、字面をそのまま全て読むのではなく、ページに記載されている重要部分が何かを意識して、頭の中でキーワードを復唱しながら、サクサクと次のページへ、次のページへと進んでいくことです。

今は、「30秒ごとに音を鳴らす」というような設定ができるインターバルタイマーのスマートフォンアプリがたくさんありますから、それを活用するのがオススメです。