当初はその日の気分で勉強することを決めていた

勉強は毎日コツコツやっていれば、合格に近づいていけるのであるから、ゴールから逆算した学習計画なんていらない。あるいは、学習計画を作ったところで、どうせ計画通りに学習が進むとは限らないから、途中で計画が狂うような学習計画を作る時間があるのなら、むしろどんどん勉強を進めた方がいい。と思う方もいるのではないでしょうか。

私自身も学習を始めた当初はまさにこのような考え方で学習計画を作成せずに勉強をしていた一人でした。しかし、当初は学習計画作成に反対であった私も、限界を感じたことをきっかけに逆算して学習計画を練るようになりました。

学習計画を作成せずに勉強を日々コツコツこなしていた際には、その日の気分で学習する科目・分野を選択していました。このような学習方法でも机に向かっているから、合格に近づいているということにはなりますが、欠点があります。それは、この近づいている「合格」が10年後あるいはもっと先の合格である、という可能性です。

それに気づいた私は「早く試験に合格したい」旨を強調しながら、周りの合格者に質問をしてみました。その際に口を酸っぱくして言われたのが「過去問や演習問題等の問題演習を、答えをそらんじられる程度まで解きまくれ!」というものでした。

そこで、私はまず次の4つにタイムラインを分けました。①本番1カ月前まで、②本番1カ月前から1週間前まで、③本番直前の1週間、④本番当日の4つです。そのうえで、それぞれの期間で行うべきことをリストアップしていきました。

ポイントは「予定を3等分しないこと」

①本番1カ月前まで ~3:2:1の法則~

本番までのゆとりがあるので、余裕をもって学習できます。そのため、過去問や演習問題をたくさんこなすのに適している期間です。

私はこの時期、「本番1カ月前までに、1つの演習書を少なくとも3周する」という目標を立て、次のような手順でスケジュールを組みました。

まず、使用する演習書(問題集)を決めます。その後、本番までの日数を演習書の数で割り、1つの演習書に使える日数を把握します。例えば、1冊の演習書に使えるのが3週間であれば、3週間で3周できるように計画を立てます。

このときのポイントは、均等に3等分しないということです。すべて均等に3等分してしまうと、1周目がアップアップになってしまい、パンクしてしまう可能性が高いからです。私のオススメは、「3:2:1」です。1周目に1週間半、2周目は1週間、3周目は3~4日で終わらせるというスケジュールを組むと、予定通りに学習を進めやすくなります。

最後に、演習書のページ数をそれぞれの期間で割り、一日に進むべきページ数を具体的に導き出します。

あとは、自分が立てたスケジュールに従って演習を進めていくだけです。②・③期間の学習に向けて、この時期から間違えた問題のページに付箋を貼るとともに、自分が苦手なところなど直前期に見直したい事項を1冊のノートにまとめていくといいと思います。