無理して出演した結果、感染を広げてしまう

富川は、在宅勤務だった4月3日から38度の熱があったのに、すぐに平熱に戻ったため、6日から番組に出演していた。だが、痰が絡むようになり、9日に番組のプロデューサーに体調不良を訴えたが、出演を強行し、翌日の10日に病院に行き、肺炎と診断された。

即、慶應病院に入院してPCR検査を受けると、次の日に陽性反応が出たのだ。発熱からすでに9日も経っていた。その後、番組のチーフプロデューサーなどにも陽性反応が出ため、全スタッフを自宅待機させ、テレ朝本社を3日間封鎖する大騒動になった。パートナーの徳永有美も自宅待機になり、「報道ステーション」は崩壊寸前までいったのである。

視聴者に、新型コロナウイルスの怖さをレポートし、症状があったらすぐに検査を受けてくださいといっていた当人が、うすうすかかっていることを心配しながら、無理してテレビに出て、関係者たちに感染を広げてしまったというのでは、富川にはきついいい方になるが、ジャーナリストとしては失格である。

「局側に出したくない事情があるのでしょう」

テレビ朝日の早河洋代表取締役会長は、4月13日の朝、テレビ朝日の関係者たちに文書を配ったと、文春オンライン(4/14)が報じている。中にこんな文言があるという。

「当社は日々の番組で視聴者の皆さんに、感染防止の重要性を訴えてきましたが、その番組の当事者がこのような事態になってしまったことを重く受け止めます」

社の責任者としては、「バカヤロー」と怒鳴りたい気持ちであろう。

富川も一時は、かなり重篤だと伝えられたが、4月21日に退院したといわれる。その後は、自宅で療養しているようだが、社からお呼びがかからないそうである。

日刊サイゾー(5/22 21:05)によると、テレビ局関係者がこう話している。

「テレ朝が富川アナを復帰させたいのなら、とっくにしていますよ。ほかのキャスターと一緒にさせたくないなら、リモートワークで出せばいいんですから。局側に出したくない事情があるのでしょう。(中略)上層部の信頼は失墜、片や、富川アナ、徳永有美アナらの不在を支えた代役の小木逸平アナの評価はうなぎ上りです。仕切りのうまさ、アナウンス力、冷静な対応などは富川アナの比ではありません。(中略)早ければ、『報道ステ』は7月から新体制になって、富川アナは降板の可能性が高くなったようです」