まるで「コロナDV」の典型のようだ

富川の妻が普段見せる顔は、このようなものではないと、富川家と交流のある住民が語っている。

「富川さんの奥様は普段はとても礼儀正しい方で、性格はサバサバしている方ですよ。もともとタレント活動をしていたそうで、とてもお奇麗でスタイルも良い。最近はプリザーブドフラワーを扱うお仕事をされていると話していました」

昼の顔は、礼儀正しい妻だが、夜になると、鬼母の顔に変身するのだろうか。

富川が療養から帰ってきて、家にいることが多くなってから、妻の怒り声は激しさを増したそうだが、まるで、「コロナ離婚」「コロナDV」の典型のようではないか。

近隣住民たちは、「家を閉めていても声は聞こえてくる」から、仕事に集中できない、「警察官が頻繁に来るので、子供さんの様子も心配ですし、こちらもノイローゼになりそうです」と嘆く。

新型コロナウイルスに感染していたのに、ずるずると検査もせず番組に出続け、次々に感染者を広げてしまったため、慙愧ざんきに堪えない思いが富川にはあるのだろう。また、番組への復帰が見えないための焦りや、不安から、妻とのいさかいがあり、妻のはけ口が、子どもへ向かったのかもしれない。

復帰しても権力批判ができるのか

私を含めて、安倍晋三首相を批判する常套句に、「妻(昭恵)も御せないのに、国民を御せるわけはない」というのがある。富川が番組に復帰して、権力批判を口にすれば、「お前にそんなことをいう資格があるのか」「批判する前にカミさんを何とかしろよ」という声が飛んでくるに違いない。

昔、「報ステ」の前身である「ニュースステーション」をやっていた久米宏が、短いフレーズでチクリと当時の政権批判をいって、話題になった時、どこかのインタビューで、「僕はジャーナリストじゃない、単なるアナウンサーです」といったことがある。

富川も、ここに紹介した問題について聞かれたら、「僕は局アナで、ジャーナリストじゃない。私生活まで書かれては迷惑だ」と答えるのだろうか。

ジャーナリストにあるまじき“賭け麻雀事件”

いま一つは、黒川弘務東京高検検事長が、親しい新聞社の人間たちと、コロナ自粛の最中、賭け麻雀をしていたと週刊文春(5/28号)が報じた“事件”である。

当然ながら、黒川は辞任したが、麻雀をやっていた産経新聞の2人の記者と、朝日新聞の元司法記者(現在は経営企画部)は、名前も公表されず(ネットでは実名が出ていたが)、自粛の最中に賭け麻雀をしていたということについて、両紙が詫び文を出しただけである。

社内的な処分はなされるのだろうが、ジャーナリストとしてあるまじき破廉恥行為をした肝心な点については、どうやらお目こぼしのようである。