世界を襲うコロナショックはいつ終わるのか。日経平均株価の底値はどこなのか。アフターコロナに微笑むのは誰なのか。
中国とアメリカ、見通し悪くもない
新型コロナウイルスの世界的パンデミックにより、各国が相互依存している世界がいかに脆弱であるかがあらためて証明されました。アフターコロナの世界は、繁栄してきた資本主義、都市構造の根本的なあり方を一変させる可能性があります。そして、コロナ後の覇権を握るのは誰なのでしょうか。
まず、新型コロナウイルスのアウトブレイクが最初に起こった中国に関して。感染症の流行を隠蔽していたなどと国際社会から批判が集まっています。しかし、世界中にウイルスが蔓延しパンデミックに陥った今、中国はコロナ禍で苦しむ国々に“マスク外交”としてマスクや人工呼吸器を提供したり、大勢の医師や専門家を派遣。中国がまるで信頼できるパートナーであるかのような印象を与えています。その姿勢は、コロナ以前からあったもので、国力を強めて米国の覇権を奪い、中国主導の国際秩序を築く「100年のマラソン」の延長線上にすぎないのです。
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