仕事の優先順位は「感覚的」に決める

具体的には、まずは仕事の成果を改めて書き出して設定します。

その上で、個々の業務が成果にどのくらい寄与するか、業務と成果をつなぐストーリーを、自分の頭の中でイメージすることです。

業務をうまく行ったときに、どんな結果が待っているかをストーリー化します。成果が上がり喜ぶ人の顔が浮かんだり、褒められて自分の満足感が得られたり、その後のストーリーを頭の中で思い浮かべてみてください。

すると、良いストーリーがイメージできるものもあれば、成果につながるイメージが湧かない業務や何のストーリーも描けない業務も、見つかるかもしれません。

高砂哲男『フューチャーワーク 新時代で成果を2倍にする思考とスキル』(河出書房新社)
高砂哲男『フューチャーワーク 新時代で成果を2倍にする思考とスキル』(河出書房新社)

そうしたイメージを基に、業務の成果への寄与度を評価するのです。

その上で、成果へのイメージが湧かない寄与が低い業務は、一旦脇に置いておきます。これで、当面の業務量は減らすことができます。

私の経験上、イメージの湧かない業務を無理やりやっても、最終的な成果にはつながりません。であれば、思い切って止めてしまったほうが効果的です。

感覚的な仕事の選別に抵抗感を覚える人は多いでしょう。しかし近年、直感やストーリーに関する書籍が、ビジネスで注目を浴びているのは単なる偶然ではありません。

複雑で答えのない世の中だからこそ、自分の感覚を大切にする仕事の進め方が重要になるのです。

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