テレワークなのか、リモートワークなのか…

ソーシャル・ディスタンス
感染症などの拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つこと。一般的には2mほどの距離を空けるのが効果的とされる。新型コロナウイルス感染症防止策としては、飲食店の席やスーパーマーケットのレジで人と人との間隔を広めにとるなどの対策が行われている。

テレワーク
自宅やサテライトオフィスなど、通常のオフィスから離れたところで働くこと。英語では「telework」と書き、「tele=離れた所」と「work=働く」の二つの言葉を組み合わせた造語。

リモートワーク
英語で「remote work」。「remote=遠隔の・遠い」、「work=働く」の二つが合わさってできた造語。テレワークとほぼ同じ意味で使われるが、総務省では「テレワーク」の呼び方を統一して使用している。

ベーシックインカム(BI)
最低限の所得を保証する制度。イギリスやアメリカ、スペインなどが、新型コロナウイルスにおける経済対策として導入を検討している。

コロナ禍
新型コロナウイルスが招いた危機的状況や不幸のこと。「コロナか」と読む。見出しの文字数に限りがある、マスコミなどが多用する。「禍」は「わざわい」の意味で、主に「人為的ミスなどにより発生した凶事」に使われる。外出自粛中にする鍋のことではない。

ズームでオン飲みしようぜ!

ZOOM
アメリカ・カリフォルニア州サンノゼに本社を置く、ズームビデオコミュニケーションズが提供するWeb会議サービス。新型コロナウイルス感染拡大防止に際して、多くの企業がセミナーやミーティング用に取り入れたことで有名になった。互いのIDを交換する必要のあるSkypeと違い、招待URLにアクセスすれば誰でも参加できる。

オン飲み
「オンライン飲み会」の略。ZOOMやLINEのビデオ通話、「たくのむ」等のオンライン飲み会サービスを用いて、離れた場所にいる友達などと飲み会を開くこと。外出自粛や居酒屋の営業自粛を受けて流行している。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、正しく情報を読み解くことが不可欠だ。言葉の意味を正確に理解し、一人ひとりが感染拡大防止に努めることが一刻も早いコロナウイルス収束につながる。

一方でマスコミには、発信者の言葉を一度咀嚼して、読者・視聴者にわかりやすく伝えることも責務としてあるだろう。こんな国家的危機だからこそ、情報弱者を生み出さないことに努力をするべきだ。かつて福沢諭吉が「サイヤンス」を「実学」と訳したように、ただ政府や自治体の発表をそのまま垂れ流すのではなく、もう少し工夫があってもいいのかもしれない……。

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