個人資産は約1000億ドル、創業したマイクロソフトの時価総額は約1兆ドル。そんなビル・ゲイツ氏の成功の鍵は、ペンとメモ帳だった! 米在住ジャーナリストが、欧米の最新情報をレポート。

みんな手書きのメモで成功者になった

ビジネスにおけるメモ取りのメリットや効果的なメモ取りのノウハウについては米国のビジネス界やメディアでも話題になる。その際によく引き合いに出されるのがマイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏である。本人もインタビューで自分がメモ魔であり、綿密なメモを取る人には一目を置き、本を読むときにも反論点などを余白にびっしり書き込むと語っている。

マイクロソフトの創始者 ビル・ゲイツ氏
マイクロソフトの創始者 ビル・ゲイツ氏(時事通信フォト=写真)

ビジネス支援ソフトで世界を制覇したゲイツ氏だが、会議にはノートとペンだけ持って出席し、部下任せでなく自ら綿密なメモを取るそうだ。その様子をつぶさに観察した社員のブログによれば、ゲイツ氏はメモを紙面の上から下に書くのではなく1ページを4分割して疑問点を各ページの一番下に記していたという。

英国拠点の多国籍企業ヴァージン・グループの創設者リチャード・ブランソン会長も、講演会で同席したゲイツ氏が演台に上がるとジャケットのポケットからクシャクシャになった紙を取り出し、紙を伸ばしながらメモを読み、みごとに講演をしたのを見てうれしく感じたと証言している。