<strong>久保利英明</strong>●日比谷パーク法律事務所代表弁護士。大宮法科大学院教授。1944年、埼玉県生まれ。67年司法試験合格。68年東京大学法学部卒業。2001年度第二東京弁護士会会長、日弁連副会長を務める。
久保利英明●日比谷パーク法律事務所代表弁護士。大宮法科大学院教授。1944年、埼玉県生まれ。67年司法試験合格。68年東京大学法学部卒業。2001年度第二東京弁護士会会長、日弁連副会長を務める。

2009年の法曹界においては、何を措いても「裁判員制度」の開始がエポックとして挙げられる。

裁判員になったら仕事はどうする、一般の市民に裁判官のような役目が務まるのかなど、いろいろと危惧されているが、この制度のポイントは「市民が司法に参加できる」ということだ。

参政権だけではなく、司法に対しても国民が積極的に関与するのは、民主国家では当たり前の話。実はわが国でも、昭和初期には裁判員制度があったのだ。しかし、戦時下で中断したまま今日まできており、この司法への市民参加が大きく立ち遅れてしまっていた。