ホームページに顔写真がない医療機関は要注意

まずはかかってみて、質問も用意しておいて、しっかりと答えてくれる医師かどうかを見極めればよいと考えます。

またネットでも広告のページは大変多いので、お金を払って載せているかどうかはチェックしたほうがいいです。ネットの検索で上にくるからといってちゃんとした医療をしているとは限らないので、ネットはできるだけ3ページや5ページまでクリックしてみることをお勧めします。

最近、注意するべきは、医師の顔写真が載っていないサイトです。例えば、在宅医療機関でそのようなホームページも散見されます。

おそらくお金をかけているのでホームページ自体は充実していて、一般的な知識は豊富に含まれているのですが、私のような専門家のセンサーには、どうも「色を感じない」点が引っ掛かります。

そして「どんな医師がはたらいているのかな」と探しても、顔が出てこない。

先般も「緩和ケアをしている」という在宅医療機関から「苦痛が取れなくて」と移って来られた患者さんを拝見しました。お話を聞いてみると緩和ケアは実際行われていない状況でした。そしてホームページは、やはり「カオナシ」。

このようなクリニックは経営者が別にいて、雇用された院長が次から次へとすげ変わっているケースがあります。もちろん、そのときに在籍している医師次第ですが、専門性の上では不安が残るのは否めません。これらのポイントを意識し、ネットを積極的に使用してよい医師を探していただければと思います。

医師に伝えることは紙に書いておく

Q:医師との付き合い方を教えてください

A:自覚症状や病歴はどの程度伝えればいいですか? →ポイントを絞って伝える。

病院の外来は時間との闘いです。ポイントを絞って伝えることが大切です。慣れないうちは、どう話すかをシミュレーションしたほうがいいでしょう。

できれば紙に書くなどして、話す順番まで考えておくと、スムーズに伝えられます。

自分が気にしていることと、医師側が必要な情報はしばしば異なりますので、想定外の質問が来るかもしれません。その際はしっかり返答するようにしましょう。

たまに、相当以前の病歴からさかのぼって話される方もいらっしゃいますが、現状の問題点に関係することから話すように心がけてください。昔から話し始めると、時間切れとなってしまうため、今困っていることの最近の経過から話し始めるのが良いでしょう。

基本は、問われたことにしっかり答えることです。そうすれば医師側も診断や治療の手掛かりがよく得られ、結果自分にも利益が返ってきます。

なるべく「これまでのこと」を冗長に話すのを止めて、医師にかかるきっかけになった今の問題点にフォーカスして伝達することが大切ですね。