いい病院はどのように見分ければよいのか。医師の大津秀一氏は、「ホームページに医師の顔写真がない場合は要注意。このようなクリニックは経営者と院長が違うケースがある」という――。

※本稿は、大津秀一『誰よりも早く準備する健康長生き法』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

レジにて病院の手形を支払うことの患者と医療の背景クリニック サービス カウンター ロビーをぼかし
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近くの町医者か、遠くの専門医か

Q:家の近くのお医者さんがいいですか? 遠くても総合病院のほうがいいですか?

A:これはしばしばされる質問です。私の意見をひとことで言うなら「近いほうがいいです」。

そもそも病気は身体の調子が悪くなるものですから、遠くには行けません。

私も広範囲の地域の患者さんを診療していますが、かかりつけ医との併診をお勧めしています。

ちょっとした不調は近くの相談しやすい医院・病院で行い、専門的なことはバリバリの専門家に相談するという使い分けがよいでしょう。例えば、すぐに思いつくだけで述べても、緩和ケアや、リンパ浮腫、認知症、発達障害の専門家などは、近隣にいないことはわりとよくあることです。

かかりつけ医と専門家を使い分けることが重要です。かかりつけ医は、近くの医師の中でよくコミュニケーションが図れる方を選ぶのがよいと考えます。

結論から言うと、これからの時代は医師の使い分けが重要です。自身の望むような医療を自らデザインしてゆくことが大切と言えるでしょう。そのためには、基本的な診療をしてくれる近くの医師を確保したうえで、必要な専門医療の分を自らのチームに組み入れてゆくという感覚が望ましいでしょう。