スポーツは疲れてしまうので「やりすぎ」の心配はない

eスポーツは、ゲームなのにスポーツという名称であることに違和感を覚える人も多いと思いますが、一般的なスポーツとゲームを比較できるよい機会だと私は思っています。

現在、プロ化しているスポーツはいくつかあります。

たとえばプロのサッカー選手になるには、学校の部活か、ユースチームなどに所属してそこからスカウトされるのが主な道とされています。プロ野球選手になるには、同じく学校の部活か大学野球のチーム、社会人チームに所属して、やはりそこからスカウトされるのが主のようです。

一般的に、プロ選手になるまではスポーツと学業・仕事を両立させるということが大原則なので、部活やユースチームの練習は、学校の授業時間や深夜には行われません。学業や仕事、ましてや健康の障害になることをしてはいけないからです(大会などで学校を休むことはあるかもしれませんが)。

アマチュアの場合も同様です。すでに成功を収めているような選手の場合は、学業や仕事よりもスポーツ中心の生活をしているかもしれません。ですが、普通のアマチュア選手は、将来たとえプロ選手になれなくても、それまでの学歴や職歴を活かして進学、または社会人として生活していくことができます。こうした一定のルールのもとで、スポーツは教育や仕事と共存しているのが原則です。

そして一般のスポーツは、ほとんどの人にとって依存物には当たりません。スポーツ自体は「楽しい」かもしれませんが、疲れて続けられなかったり練習が苦しいことも稀ではないので、一般に「やりすぎ」てしまうという心配はほとんどないでしょう。

ゲームは24時間365日一人でも続けられる

それに対し、ゲームはいつでもプレイすることができます。極端にいえば、24時間365日可能です。

ゲームは、手軽に、楽しく、飽きずに続けることができる依存物であり、どこまでもいつまでもやり続けることも原則として可能です。ですからプロゲーマーになるために本気でゲームで強くなろうとしたら、学校に行かないで幼少の頃からゲームを「練習」としてし続ける選択肢もあるということです(それで本当に強くなるかどうかはわかりません)。

人は楽しいことは一人でもできますが、苦しいことはみんなと一緒でないと、気持ちが折れてしまうことがあります。そんな観点から、苦しいスポーツの練習を集団で行うのは一定の合理性があります。

しかし、ゲームは依存物の特性(手軽に、楽しく、飽きずに続けられる)を備えているので、一人で延々とゲーム(練習)を続けられます。またゲームは家にパソコン(もしくはスマホ、タブレット、ゲーム機でも可能)があれば、適当にネット上で仲間と集ってプレイできます。