2.わからないところだけをピンポイントで勉強できる

次は、「ピンポイントな勉強ができる」という点です。

例えば、「微分積分がわからないから動画で勉強しよう」などと、大ざっぱに勉強する場合はいいのですが、「微分積分の、この公式の、この部分だけがわからない!」という時もあるはずです。

そういう時に、一から微分積分の授業を聞いているのは非効率的ですよね。

そこで動画授業の出番です。僕が高校生に勉強を教えるときは、必ず一度テストを受けてもらって、その中からできなかったポイントのみを抽出し、生徒に「じゃあこの動画の、○分○秒からの授業を受けるといいよ」というコーチングを行います。

これと同じように、YouTubeの動画では、概要欄やコメント欄に「○分からこの話が見られるよ」と書いてあることがあります。そこをタッチすれば、ピンポイントでその動画を見ることができるのです。このようにして勉強をしていけば、わからないところだけを重点的に、そして効率的に学び直すことができます。

3.できないところからの「戻り学習」ができる

本や動画で勉強していて、「うーむ、ここから先がよくわからないな……」と、つまずいてしまったとき、どうすればいいのでしょうか。

対処法はたったひとつ。「できないところまで戻る」ということです。理解できていないポイントを探し、そこをクリアしないことには、どうしても先には進まないのです。

ここで厄介なのは、そのポイントが往々にして学年やレベルが1つ前のところにあるということです。高校2年生の勉強でつまずいた時に、高校2年生の教科書を開いて「あ! わかった!」となる人はまれです。高校1年生の教科書を見ないと、場合によっては中学の教科書を開かないとわからないのです。

そして多くの人は、そこまでさかのぼって勉強することができない。先生にそこまで聞くのは恥ずかしいし、そもそも古い教科書などは捨ててしまっているかもしれない。だから、勉強でつまずいてしまうのです。