エネルギーを貰うという発想
心を整えるという意味では、現役時代、試合の前にユニホームを窓の近くに干して太陽のエネルギーを浴びさせたり、地元の岡山にある吉備津神社のお守りをパンツの裏に縫い付けたりしていました。ここに来るまでの私をずっと見守り続けてくれたもの、当日身に着けるものからエネルギーを貰うという発想ですね。
マラソンは私にとって仕事ですが、多くの喜びや楽しみ、好きを得ています。
マラソンは、プロでも一般の人でも、子ども・大人・男・女、障がいがあってもなくても、皆が同じスタートラインに立って、同じゴールができる競技です。
特にマラソンはすべての人の「生きる」を繋ぐことができます。私はこれからもマラソンを中心として、幅広く社会的活動にスポーツでコミットしていきたいと考えています。
(構成=力武亜矢 撮影=泉 三郎 写真=時事通信フォト)